若いお客様 | 祇園ホステス ミチルの日記

若いお客様

ある会社の上司に連れられて来店された25歳の
若いお客様。

この年代の方はあまりこられません。


新人ホステスがつきましたが、お客様も少し緊張気味で
あまりお話が噛み合いません。
なんとか四人の会話の方向に持っていき、お話もなんとか
和み、一安心。


若いお客様の緊張も解けて、上司に気を使いながらも
自分から積極的にお話も出てくるようになりました。


若者:「いやあ、僕はこういうクラブに来たのは初めてなんです。」


若者「僕が行ってるところはこんなに緊張しないですよ(笑)。」


若者:「たいていは木屋町かこっちに来ても縄手までですよ。」


若者:「女の子もちゃんと付いてくれるし、みんなきれいだし、
    いいですねー。」


若者:「ミチルさんは何歳ですか?」


ミチル「え、私ですか、私の方が年上ですよ。27歳です。」


若者:「えーっ、そうなんですか?最初は僕と同じくらいか、
    年下かなと思ったんだけど、しゃっべてたらしっかり
    してるんで30過ぎかと思いましたよー。」


ミチル:「え、30過ぎ?・・・・」


上司:「おいおい、それはないだろう。」


若者:「あ、いや、見た感じは全然若いんですよ・・(汗)。」


ミチル:「フォローしてもらわなくてもいいですよ(笑)。」


若者:「いや、でもスタイルがすごくいいんで・・・」


ミチル:「それは年齢と関係ありませんよね(笑)」


若者:「あ、そ、それはそうですね(汗)。」


みんな:「(笑)・・・(笑)。」


と、私の年齢ネタですっかり打ちとけムードに。


若者:「いやあ、いいなあ、こういうところにこれたら楽しい
     だろうなー。」


若者:「ミチルさん、メルアドとかは教えてもらってもいいん
     ですか?」


ミチル:「え、私のアドレスですか?いいですよ。」


上司:「おいおい、聞いてどうするんだ?おまえは、これから
     この店に通う気か?メル友だけでも・・とかなら
     無理だぞ。」


若者:「それはわかっていますよー。僕の給料で出来る範囲で
     通いますよー。」


上司:「おまえなー、まだ10年は早いよ。ちゃんとわきまえて
     仕事に集中しろ、仕事に。ミチルちゃんなんとか
     言ってやってよ。」


ミチル:「みなさんが喜んで来ていただけるのはうれしいですが
     大切なお金を無理して使っちゃだめですよ。
     これで借金して破産した方もいるんですよ。
     えらそうなこと言ってごめんなさい。」


上司:「そうだぞ!私だってそんなにこれないんだ!」


若者:「はー、そうですか。そうですよね。僕にとっては麻薬
     みたいなものなんですねー。」


ミチル:「私達は麻薬ですかー?じゃあ捕まっちゃいますね(笑)」


若者:「いや、そ、そんなつもりでは・・」


みんな:「(笑)・・・(笑)。」


と、私の年齢ネタからこのような話題に・・。


今日の若者はちゃんとお話がわかってくれてよかったですが、
たまに、祇園にはまってしまって、貯金やお金を借りてまで
通う若い方がいらっしゃいます。


またそれがわかっていながら、営業をかけるお店やホステスも
いるのが現実です。


その行き着く先は・・・・。

若いお客様、若いうちからちやほやされて錯覚してはいけません。
しっかりと、地に足をつけて飲めるようになって足をお運び
ください。
その時は心から歓迎させていただきます。


最後に、若い方イコール ダメ・・ ということではありません。
誤解なきようによろしくお願いいたします。