目先の売上に走ると・・・ | 祇園ホステス ミチルの日記

目先の売上に走ると・・・


お客様がお店やスタッフ、ホステスに不満を持たれる
ことは日常茶飯事です。


実際にお客様からお聞きした話の中からお怒りの度合い
も高いものを取り上げてみたいと思います。


このお話は私が現在在籍しているお店ということでは
ありませんのでご承知願います(笑)。


1.あるお店の部長、うろうろしてお客様の席を回るのは
 いいが、テーブルのボトルに目線があり、チャンスボトルと
 見るや「一杯いただきます!」の声とともに、たっぷりと
 お酒を注いだ水割りを作る。そして女の子のグラスにも
 濃い水割りを作ってボトルを空けようとする。


 これはいけませんね。私のブログでもよく書いていますが


 お客様はほんとによく見ていらっしゃいます。


 気づいていたも気づかないふりをされていることが多いです。


 お客様はボトルが空いてお金がかかる・・ということに
 腹を立てているのではなく、その部長のやりかたに気分を
 害していらっしゃるのです。


 そういうお店には足が遠のくようになっても仕方がないですね。


2.係りの子の誕生日にお花を贈ったお客様。


  誕生日の日は仕事で顔をだせなかったのですが、翌日
  取引先が接待してくれるということなので、無理を言って
  そのクラブでの接待にしてもらったそうです。


  そのお客様と係りのホステスさんはたまたま係りになった
  ような関係でそんななに仲が良いというほどではないとのこと。


  でもそのホステスさんは、そのお客様に「誕生祝にシャンパンを
  いただいていいですか?」と聞いてきたそうです。


  お客様は「祝ってやりたいが、今夜は接待されている席なので
  先方の出費になるからだめだよ。」とおっしゃってトイレに
  行かれたそうです。


  ところがそのホステスさん、その間に他のお客様に、
  「誕生日なんですよ。シャンパンいただいていいですかー」
  と言って断りにくいのをいいことにオーダーをしてしまった
  とのこと。


  トイレから出てきたお客様は唖然されたのですが、場を
  壊すわけにもいかず、笑顔で乾杯したそうです。


  そして翌日、ママからたくさんお祝いしていただいて・・・という
  お礼の電話があったようですが、「もう、しばらくは行く気が
  しないな。」とおっしゃったとのこと。


クラブの常連の方、よく飲みに出られる方々は出費が増えるより
気持ちを大切にされることが多いです。


お客様と係りのホステスに信頼関係があれば売上協力も
快くしてくださることが多いです。


そうでない場合は、心のない目先の売上に走ると、その日の
売上は増えても未来の損失は計り知れない・・ということに
なりかねません。


しかも、なぜお客様の足が遠のいたのかも気づかない・・。


原因に気づかずにお客様の足を遠のかせるのは悲劇・・
というよりお店の存続にもかかわってくることではないかと
思います。


お客様の満足度を上げること・・・言うのは簡単ですが
どこに落とし穴があるかわかりません。


どうすればいいか・・、なぜ・・、という意識を常に持っていたい
ものですね。