自分本位はだめ・・ | 祇園ホステス ミチルの日記

自分本位はだめ・・

お客様を見る目・・と言ってもなかなかむずかしいですね。


でも自分なりに判断する目は必要です。


若い女の子のお客様を判断する基準は私の感じる


ところではかなりの女の子は「自分本位」の物差しで


見ているところがあります。


一つの例を出しましょう。


あるお客様と若いホステスとの会話です。


「一度食事に連れていってください。」


「そうだなー。その前に一度プライベートで食事でも
  しようよ。」


「えー。お休みの日はちょっと・・・。」


これに似た会話は日常茶飯事だと思います。


若いホステスの心理はというと、


まだ同伴もしてもらったことがないのに、なんで


プライベートの時間に会わないといけないのよ。


このお客様はだめね・・。


とこんな感じが多いでしょうか。


確かにお店でお金を使ってホステスと会話するより


外で遊ぶ方が安くつくし自由が効く・・というお客様は


たくさんいらっしゃるので、このホステスの考えたことは


「間違い」とまでは言いません。


でも、お客様にもほんとにいろいろな方がいらっしゃるのです。


このホステスの考えは、私の得になることもしないで


勝手なこといわないでよ・・という考えですが、この「得」を


する順番はホステスからでないといけない・・という決まりが


あるのでしょうか。


お客様の中には敢えてそのような会話をしてホステスの


反応を見ている方もいらっしゃいます。


その点、ベテランのホステスはお客様をよく「値踏み」と


いっては失礼ですが会話の中から見抜こうという努力を


しています。


先にお客様がおっしゃられた要望に即答で「いいですね!」


「是非に!」「ほんとに行きましょうね!」というような


お客様にとって非常に気持ちの良い返事をしている


ことがあります。


まだ同伴もしていないお客様なのに・・です。


これはホステスがそのお客様を「いいお客様」だと思ったと


いうことです。


この判断が間違っていることもあるでしょうが、多くの場合


その返事が気に入ったお客様は、そのホステスと長い


同伴生活?が始まる・・ということもあるのです。


「損して得を取れ」ということわざもあるように、自己中心的に


先に私のいいお客様になりなさい・・というような気持ちでは


いいお客様を逃すことも多いのです。


お客様との会話、ただ接客するだけでなく少しでも


お客様を見抜こう・・という意識も必要なのではないでしょうか。