祇園ホステス ミチルの日記 -9ページ目

私は女優

以前のブログに「ホステスは女優になります」と
書いたことがありました。
よく、ホステスさんが、「自分をつくるとしんどくなるので
ありのままで仕事をしています」という感じのことを
言われてるのを時々耳にします。

ある意味ほんとのことなんだと思いますが、ホズテスを
本業として頑張っている限り、女優にならないと、
ホステスという仕事で成功することはないのではないかと
感じます。

ホステスは毎日たくさんのお客様のお相手をします。
女性との会話を求めていらっしゃるお客様。
恋人同士のように一時の甘い時間を過ごしに
来られるお客様。
くどけそうな女の子をさがしに来られるお客様。
お仕事のストレスを癒しに来られるお客様。
その他いろいろなお客様が来店されます。

こようなたくさんのお客様に対して、自分の基本
スタイルは変えなくてもいいと思いますが、
どのお客様に対しても同じ接客術ではプロとは
言えないのではないかと感じます。

限られた時間、限られた空間の中で、ばかにならないお金を
支払って来店されるお客様に対して、どのようなお客様
かも考えずに接客するのではメニューの種類の少ない
定食屋さんではないかなと思います。

やはりプロのホステスとして、お客様をだますという
気持ちではなく、お客様に出来る限り満足していただく、
という気持ちで女優にならなくてはいけないのでは
ないかと思うのです。
もちろん過剰なサービスをするのはだめですが.。

よくママさんやベテランのホステスさんにバブルの頃の
お話を聞くことがあります。
それはもう、湯水のようにお金を使われるお客様が
ひしめいており、接待も多かったそうです。

その頃まではプロと呼べるホステスさんも多かったとか。
バブルがはじけてからは、お金をたくさん使ってくださる
お客様が減り、接待で使っていただける会社も減り、
高い値段設定ではお客様の足が遠のくため、年々
セット料金(最初の1時間半程度の基本料金)も
値下がりしたとのことです。

お店としても、ホステスさんに高いお手当てを払うより、
安くてすむアルバイトのホステスさんを雇うように
なりました。
また銀座にはないようですが、京都ではコンパニオン
会社が乱立し、お店の要請により、ホステスを派遣
する、という形態のシステムが出来上がりました。

このコンパニオン会社が成立する理由ですが、
お店は人件費を節約したい。たくさんのホステスさんを
かかえてしまうと人件費が高くつく。
なので、できるだけぎりぎりのホステスさんでお店を
やっていきたい。
でも、ホステスさんも病気になることもあれば、旅行に
行くこともあり、休むことがある。
こういう時に人数をそろえるために、コンパニオン会社
が存在する訳です。

こういうシステムが銀座ではないのはなぜか私なりに
考えたのですが、結論は、銀座はプロの接客が大事な
売り物であり、それに対して高い対価を得てるのだと
思います。この考え方だとどのようなこかもわからない
女の子をお店に出そうという気はしないのでしょうね。

この理屈をそのママ祇園に当てはめると、祇園は
銀座より、接客の大切さより、お店が生き残るための
経費節約を重視しているということなのでしょうか。

もちろん、コンパニオンの方ですごくきれいな方も
性格のすごくいい方も、ホステス経験の長い方も
いらっしゃいます。
でもやはり、コンパニオンの方が多いと、そのお店の
カラーや考え方も出てきにくくなるし、どうなのかなと
思うことがあります。

少しお話がそれてきたかもしれません。
ごめんなさい。

結論は私は働くお店はすごくいいお店であってほしいと
思います。
それには、お店の努力も必要ですし、従業員、
ホステスの努力も必要です.
ホステス全員がいい接客のできるすばらしいお店に
なればいいなあと思っているミチルです.
みんなでいい女優になりましょう!

ホステスの金銭感覚

今日は金銭感覚についてのお話です。
というか実態でしょうか・・。
私たちホステスは昼間に働くより高い収入を
もらっています。
クラブでレギュラーとして勤めていたら
それなりの収入になります。
もらっている金額だけを言えば、結構な金額です。

ただ、出費も多いです。
毎日のタクシー代。美容院代。
仲が良かったり、義理のあるママやホステスさん
の誕生日に贈るお花代。
お客様の誕生日のプレゼント。
お店で着るドレスや化粧品。
携帯電話代も営業があるので半端ではありません。

結局、可処分所得とでも言えばいいのでしょうか。
実際に自由になるお金はどれだけあるかというと、
昼間で働くよりは多いですが、案外少ないです。

ホステスはお金の出入りが激しい職業ではないかと
思います。
加えて、お店で接客するお客様はお金持ちの方、
地位の高い方が多く、お金の使い方が庶民的?
ではありません。

それと、出費のお話に戻りますが、装飾品関係も
個人差がありますが、かなりの高級品を買っている
ホステスさんが多いです。

時計でも カルティエ・ブルガリ・・10万円~
高いものでは200万円くらいの時計をしてるホステス
さんもいます。
お客様からもらったんだろう・・と思われるかもしれませんが、
多数のホステスさんは自分で購入していると思います。
値が張る時計をローンで買っているホステスさんも
結構いますよ。
定番のバッグ類も説明の必要はないですよね。

また、食事もお客様との同伴でおいしいものを
いただくことが多いです。
しかも普段私たちでは決して行かないような食事に
連れていっていただいたりもします。

私もこのような環境の中にいる一人のホステスですが、
金銭感覚が麻痺しないように心がけています。
今、私のいるところは、舞台の上なんだと思うように
しています。
これが普通だと思ってしまうと、舞台を降りた時が
こわいような気がするのです。

ホステスさんの中には、このことを忘れて失敗した
方もいらっしゃいます。

価値観を見失わず、金銭にルーズにならないよう
これからも生きていきたいですね。

なにか自分自身のために書いたようになってしまい
ました。 すみません。

2日目の東京・・

東京2日目の夜。
F社長と私は待ち合わせのお店に。
今夜は中華料理のお店で個室が予約されていました。
銀座にあるので同伴らしきカップルもちらほら。
やはり、年齢に開きがあるのと、女性のお化粧や
服装でわかりますよね。
でも、銀座では違和感がありません。
祇園も違和感はありませんが(笑)。

F社長とビールをいただいている間にD社長のカップルが
ご到着。
「Fさん、お待たせしました」
「いや、先ほど着いたところですよ」
「この子がミチル君ですよ」
「はじめまして。ミチルと申します。今夜はよろしく
 お願いいたします。」
「やあ、君が祇園のホステスさんかー、Fさんから
 聞いたよ。銀座に来るんだって?」
「??え、違います。まだ決めてませんよ」
「ごめんごめんちゃんと知ってるよ(笑)」
「あ、この子は今日行く店の涼華だよ」

薄い茶色のドレスに黒いコートの涼華さん。
美人・・というより可愛い癒し系。
そしてすごくスタイルがいい。
胸元のカットは私が見てもくらくらしちゃいます。
お話をしても明るく、嫌味がまったくない。
銀座という最高の場所で、高級クラブに
働いているホステスさんはやはり選ばれて来た
人なのか・・と思ってしまいます。

今夜もすごく楽しい食事となりました。
「ミチルちゃんは祇園の何というお店にいるんだい?」
「はい、クラブ****というお店です。」
「ああ、私も行ったことがあるよ。そうか、今度京都に
 行った時はおじゃまさせてもらうよ」
「ありがとうございます。お待ちしています。」
「Dさん、ミチルをくどいたらだめだよ(笑)」
「さーどうかな(笑)」
「ミチル君は今夜はドレスを着てないけど涼華の
 ようなドレスをきたら似合いそうだな」
「Fさんが銀座に連れてきたいのはよく分かる(笑)」
「そんなことないですよ、銀座は美しい人が多すぎて
 びっくりしています」

話もはずみ、皆さん雰囲気が和んだところで、
涼華さんの勤めるお店に移動しました。

やはり、このお店もすごく豪華。
ホステスさんも豪華。
何もかも豪華。
銀座の高級クラブならこんなコメントはする必要が
ないのでしょう。当たり前のことなんですね。

ママがあいさつに来られた。
ここのママもオーナーママとのこと。
美人で着物姿には貫禄がある。
「Fさん、今夜は女性連れとはめずらしいですね」
「ああ、祇園でホステスをしているミチル君だ。」
「はじめまして、ミチルと申します。」
「銀座のお店探してるの?」
「え・・・・」
「さすがママよくわかるねー」
「いえ、ちょっと見学にきただけなんですよ」
「そうなの。Fさんが気にいってるのよね。
 銀座に来る気になったら連絡してちょうだい」

祇園のクラブもいい女の子がほしくて常時募集の
ような状態だけど銀座もそうなのでしょうか・・。

私もそれなりの知識はあるので銀座が甘いもの
ではないことはよくわかっています。
冷静に自分を見つめなおして考えて見たいと
思っています。
でも、今日明日ということはありません。
それまでは日々努力して頑張ります。

東京 2日目のお昼に・・

東京2日目はお昼までしっかり寝ちゃいました。
明け方には目が覚めたのですがうとうとと
まどろんでいたら、あっという間にお昼に。

大学時代の友人と代官山で待ち合わせて
ランチをいただきました。
久しぶりに会う友人はもう一児の母。
愚痴をたくさん聞かせてもらいましたが、
なんとなくのろけられているような・・・。
結婚願望はまだない私ですが、いつか
いい人と幸福になってみたいな・・・・と
一瞬脳裏をかすめた?ミチルでした(笑)。

その友人の案内でお仕事用のドレスと靴を
買いにお店へ。
銀座のクラブホステスさんの豪華さが
目に焼きついているため、いつもより高価な
ドレスを買ってしまいました。
靴も同じく影響を受けてしまいました。
何だと思います。
ヒールの高さです。
銀座のホステスの方は当然ドレスには
ハイヒールを履いておられますが、祇園より
はるかに?(笑)高いヒールのものを履いて
いらっしゃるように感じます。
店内で、よりスタイリッシュに見せるためだと
思いますが、きれいに歩くのも大変かと・・。
でも影響を完全に受けてしまっている私は
いつもより高め・・(といっても数cmですが)
のハイヒールを買ってしまいました。
きれいに歩けるように練習しなくては。

楽しい友人とのプライベートタイムはあっと
いう間に終わってしまいましたが、旧交を
暖めることができてうれしかったです。

今夜はF社長とご親交のある他の会社の
D社長さんといっしょにお食事をするとのこと。
D社長が常連のお店に連れていっていただける
ようです。
D社長もお気にいりのホステスさんを呼ばれる
ということでW同伴のような形に・・・。

続きのお話はまた後日に・・。

銀座のクラブって・・・・

以前、「銀座のホステスに」で書いたF社長。
その後もお店に来られる毎に熱心な勧誘。
もちろんママや他のホステスさんのいる前では
話されませんが・・。

「ミチル、決心はついたか?」
「早く来いよ。住まいも探してやるよ」
「思い切って上をめざしたらどうだ」
「ミチルならだいじょうぶだ」
「私が応援をしっかりとしてやるよ」
「次は東京に何時くるんだ?」

たくさんの質問を浴びせられ、困惑する私・・。
そして銀座のママからもしっかりと定期的な
メールや電話で私にプレッシャーをかけて
来られます。

その時の私の考えは、もう少し祇園で頑張り
勉強したい。まだ京都にいたい・・という思いが
強く、今はだめ・・という気持ちがはっきりと
存在しているのですが、いつか銀座で成功
してみたい・・という気持ちも確実に存在している。
そう、少し中途半端な感じだったのでしょうか。

「ミチル、今回は銀座のホステスになるかどうかは
 おいておいて、この前の店だけでなく、違う店も
 見せてやるから勉強だと思って東京に来い」

F社長にそのように言われ、もっと銀座のお店を
見てみたい・・という衝動に駆られ、再び銀座見学
のため東京に出たのでした。

今回はF社長のお仕事のスケジュールに合わせ
火曜の昼間に京都を出発、火曜、水曜と2泊して
木曜日に京都に帰り、夜はお店に出勤という
ことになりました。

ホテルにチェックインし、F社長に到着のメールを
送信。 夕方に迎えに来ていただけるとの返事が。 

約束の時間ちょうどにF社長ご到着。
赤坂の老舗の割烹料理のお店に連れていただき
ました。よくドラマで見るような風格のあるお店。

「今日の食事にクラブRのママも呼んであるんだ」
「え!そうなんですか?わかりました。」
クラブRのママとは以前に私のことをスカウトして
いただいたママのことです。
ちょっとワクワクするものの緊張する私。

個室に案内されましたが、すでにママは来ておられ
ました。

「おう、ママ早いな」
「ええ、今日はミチルちゃんもいっしょに食事と聞いて
 楽しみにしていたんですよ」

食事をしながら、早く銀座に来なさいと言われると
思っていましたが、そんな話はお二人とも一切
されず、世間話や、祇園のお話、銀座のクラブの
お話ですごく楽しい一時を過ごしました。

銀座に来いというお話を全くされないのは
おそらく、お二人とも私を楽しい食事になるよう
気配りしていただいたような気がして、すごく
感激したのと同時にかえってプレッシャーが
増大したような感じです。
お二人の人間が大きく感じられ、私も頑張ろうと
再確認した一時でした。

あ、お食事はすごくおいしかったです(笑)。

ということで3人そろってクラブRに同伴出勤。
やはり、豪華~ 内装や装飾にお金がかかってる。
それに合わせてホステスさんのドレスもエレガンス
すごく若いのにすごくゴージャスなヘアースタイルの
ホステスさんもいます。
祇園でだと浮いてしまいそうですが、銀座では
絵になってしまう。
やはり、銀座は野球でいえばメジャーリーグなんだと
感じます。

ここのママはオーナーママ。
他にママやチーママもおかずに一人で頑張って
こられました。
でも今度はじめてママをおくことになったとのこと。
その方を紹介してもらったのですが、和服の似合う
すごい美人。いいお客様もたくさんついておられる
とか・・。
感じもすごく良い方で、オーナーママも今までの
やりかたをやめ、是非ママにと頼まれたそうです。

これでママも大ママ・・ということになるのでしょう。
銀座でも「大ママ」って言うのかしら?

F社長のご都合もあり、今夜はクラブRのみで
ホテルに帰りました。

ママは帰りがけに一言。
「ミチルちゃん。待ってるわよ」
結局、最後にこの言葉を言われただけ・・。
でもあれこれ言われるより、私にはすごく重みを
感じた言葉でした。

ホテルではお風呂にはいったあとは、爆睡zzzz。

おやすみなさい。

バレンタイン週間 初日

昨夜のお店はみんなの営業努力のおかげで
まずまずの入りでした。
月曜日だし、バレンタインのチョコレートをもらう
ためにだけ出て来られる方も少ないですよね。
やはり、祇園は歩いていらっしゃる方もそれほど
多くなく、あまりお客様の入ってないお店も
多かったようです。
その中でミチルの手作りマドレーヌは大繁盛。
といっても、ママやスタッフ、ホステスさんにまで
食べていただいたからなんですが・・(笑)。
お客様もそこそこ来ていただき、私にとっては
いいバレンタイン週間の幕開けとなりました。
でもマドレーヌの出荷が予想以上だったため
たりなくなりそうです(泣)。
また予備のチョコレートを買っておかなくては。

昨日は私もバレンタイン同伴。
いつも可愛がっていただいてるR社長に連れて
いっていただきました。
祇園の中にある割烹料理のお店で待ち合わせ。
すごくおいしくいただきました。
私の作ったマドレーヌもすごく喜んでいただき、
割烹料理のお店の中で食べてしまったR社長。
「ミチルの手作りを一番に食べられてうれしいよ」
などと感激するお言葉をいただき、少し涙腺が
ゆるんでしまいました。
ミチルのまわりには、いいお客様に囲まれて
ほんとにありがたいことだと実感したひと時
でした。
もちろんこの仕事をしていて、いやなこと、
悲しくなることは多々ありますが、反対に
喜びも大きいので頑張っていけます。

これからもミチルをよろしくお願いいたします。

バレンタイン週間

バレンタインデー用に今回はマドレーヌを用意しました。
日曜日に頑張って作りましたが、出来上がりはよさそう。
お客様に喜んでいただければうれしいです。
でも、皆さんが今日明日にきていただけるわけでは
ないので、日がたってから来られたお客様のために
結局チョコレートも買ってしまいました(笑)。
予算オーバーです(泣)。
日頃の感謝の気持ちを込めてお渡しします。
ただ、お客様に「バレンタインデーなので、近い内に
是非お立ち寄りくださいませ。」という営業メールは
送らせていただきました。
来ていただけるだけでそれがお返しですよね。
今週はバレンタイン週間として頑張ります。
皆さんも頑張って?くださいね。

バレンタインデー

バレンタインデーが明日になりましたね。
ホステスは担当のお客様はもちろん、仲のいい
お客様、お近づきになりたいお客様にチョコレートを
差し上げます。
新人からベテランのホステス、ママまでみんなが
それぞれに用意します。

予算も経験年数が多い、もしくは人気があるほで
高くなるのが普通です。
チョコレートといってもばかになりません。

ミチルも何種類かのチョコレートを買います。
高いもので2000円代安いもので500から1000円
くらいでしょうか。
お客様によって金額の違うチョコレートをお渡し
するのもどうかという気持ちはあるのですが、
やはり日頃可愛がっていただいてお世話になっている
お客様には予算が上がるのは仕方ない・・というか
当然の気持ちですよね。
私の場合最低5万円は買い込みます(笑)。

今年ですが、チョコはやめて手作りのマドレーヌを
お客様にお渡ししようと考えています。

よく「お返しがこわいよ。」とおっしゃっているお客様の
声を耳にします。
ホステスもバレンタインに関してはお返し営業は
あまりしないと思いますが、お客様が必要以上に
意識されていることが結構あります。

確かに、お返しのプレゼントや同伴をしていただくのは
うれしいことですが、あまり気にせず、気楽に考えて
いただいた方がいいですね。
ホステスによって違いはあるかもしれませんが、
バレンタインのお返しは多分それほど意識して
期待してはいないと思いますよ。
無理な出費は控えてくださいね(笑)。

私は頑張ってお願い(営業)するのは誕生日だけと
決めています。
もちろん同伴等のお願いはすることはありますが、
あまり負担に思われないようにしたいと思っています。
自然に来ていただき、楽しく飲んでもらう。
その方が長くお付き合いができることでしょう。
ただミチルもおばかさんではないつもりですので、
あまえて喜んでもらえると思った時は甘えます(笑)。

たくさんのお客様とお付き合いがあるわけですが、
それぞれの方の性格や考え方を出来るだけ頭に入れ
楽しんでいただくように心がけたいですね。

みなさん、いいチョコレートをもらってくださいね。

お客様百景

毎日接客していますとほんとにいろんなお客様が
いらっしゃいます。
今日はそのお話を。

よく舞妓さんを連れてご来店のCさん。
老舗の社長さんです。
最初はちゃんと会話をしておられるのですが、
途中から必ず、舞妓さんとゲームがはじまります。
それが始まったら私たちは、たまにいっしょに
ゲームをしますがほとんど傍観者・・。
負けたら一気飲みのため最後は酔っ払い。
なぜか舞妓さんは負けても少ししか飲まない。
「あきまへん」「そうどす~」とか私達でも
なじまない言葉が飛び交います(笑)。
この店に来られる理由がよくわかりません(笑)。

酔って来店されすぐに眠りにつくお客様。
ホテルに泊まられた方がお安いのでは(笑)。

もう隠居されて悠々自適のPさん。
私の太ももがお気に入りで、飲んでる間中
なでなでされます。
もうかなりのお歳なのでミチルも親孝行する
ような気分。
でもたまに奥まで触ろうとされるので油断
できません(笑)。

トランプゲームが好きなDさん。
来られるとよくいっしょにトランプゲームを・・
楽しく遊ばせてもらうのはいいのですが
あっという間に時間は過ぎてしまい、
高いゲーム代がついてしまいます。

こられる毎に何かボトルを頼まれるEさん。
それなりにたくさん飲まれるのでいいのですが、
それでもテーブルの上にはボトルが5本以上。
すごくやりにくいですよ(笑)。

ホステスを酔わせてつぶすのが好きなMさん。
ベテランホステスを相手にすると反撃され
先に酔いつぶれます(笑)。
そのためいつも新人ホステスねらい。
さすがに新人には強く調子のいいMさん。
でも一度新人ホステスが急性アルコール中毒
でも救急車を呼んだことも・・・

マジック好きのTさん。
最初のころは可愛いマジックだったのですが
ホステスの反応がいいため徐々にエスカレート。
だんだん、大掛かりなマジックに。
ちょっと目立ちすぎなのはご愛嬌ですが、
毎回、大きいかばんを持ち歩くのは大変かと・・

いろいろなお客様を見ることができるホステス。
いい経験をさせていただいおります。
普段はすごく偉い方でお近づきになることなど
決してないような方と接することが出来るのも
ホステスの特権。
ありがたいことです。
これからもたくさんの方とお会いするのを
楽しみにしております。
                 ミチル

パワフルなお客様・・くどかれる?

祇園にもクラブに頻繁に飲みに来られるお客様が
いらっしゃいます。
バブルの頃はそういうお客様が星の数ほど
いらっしゃいましたが、今は少なくなりました。
必然的にお店やホステスはそういうお客様は
大事にして通ってもらおうと思います。

でもお金を持っておられる方、しかも祇園で
たくさんお金を使ってもいいようなお客様は
エネルギーが他のお客様と違います。
そうです、パワーがあるのです。
でも残念なことに、そういうお客様はいろんな
お店に顔を出されており、その中で気に入った
女の子がいる店にたくさん通われる傾向が
あります。
そして通いつめて女の子をくどきます。

ある店の女の子がくどかれてしまったのですが
それ後その店に来られる回数がめっきり減って
しまったそうです。

そう、お客様は関係が出来てしまうと、お店には
来なくなる(少なくなる)確立が高いのです。
ベテランホステスはそのあたりはよくわかっており、
抱かれずに出来るだけ引っ張ろうとします。

パワフルなお客様は浮気性なんです。

そしてくどき方もスケールが大きく強引だったりします。
ミチルをくどこう(抱こう)としたお客様はたくさん
いらっしゃいますが、例えば・・

「ミチル今度の休みに北海道に行こう」と言って
航空チケットとおこづかいといって50万円の
小切手を渡されたことがあります。

「家賃だしてやるからいいマンションに引っ越さないか?」
これは愛人関係をせまる定番ですね。

「送ってあげるよ」
と言って私がタクシーを降りたらいっしょに降りてくる。
「え!何ですか」
「部屋の前まで送るよ」
「えっ!**さん私の家族にあいさつするんですか?」
「??ミチルちゃん家族と住んでるの?」
「そうですよ。知らなかったんですかー」
**さんはすごすごとお帰りになりました。
もちろんミチルは一人で住んでいます(笑)。
これもホステスにとって定番ですね。

わざと忘れ物をしてマンションに届けさせようとする
お客様も。
「**さん、今から持っていきますね」
「ありがとう、*号室だからチャイム鳴らして」
ご想像の通り一人では行きません(笑)。
この時は大ママが「こらしめてあげるわ」と言って
いっしょについてきてくださいました。
**さんは大ママをみて絶句(笑)。
楽しくお茶をおよばれして帰りました。

こういう類のお話は限りなくありますので
また後日に紹介させていただきます。

とにかくパワフルな方はこまります(笑)。

もちろんミチルはこういうくどかれ方は
受付けておりません(笑)。